低用量ピル
  • 作成日:2021.06.18
  • 更新日:2021.06.18

ピル服用中に生理がこない?妊娠のチェック方法やその後の服用について

「ピルを服用してるのですが、生理がこないんです」と不安になっている方の声をよく聞きます。実はピルを服用しているときに起こる出血は「生理」ではなく、正しくは「消退出血」と呼びます。たしかに、定期的に消退出血がないと「もしかして妊娠……?」「次のシートの服用は続けていいの?」と心配になりますよね。この記事では、そんなときにどうすべきなのか、またピルの避妊効果や「飲み忘れを防ぐ方法」について解説します。ぜひ、最後まで読んでくださいね。

クエスチョンマークの書かれた紙を持つ女性

休薬期間に出血がないとき、どうしたらいいの?

出血がないときの「やることリスト」

ピル服用中に出血がないときにどうすべきなのか、以下に「性行為があった人」と「性行為がなかった人」に分けてポイントをまとめました。

【性行為があった人】

  • 休薬期間の最終日まで出血がなくても、次のシートはいつも通り服用を続ける
  • 前回の出血以降で性行為をしたのであれば、日付を確認する
  • 性行為をした日付から3週間後を目安に市販の妊娠検査薬を使ってチェックする
  • 妊娠の可能性がなければ、そのまま出血がなくても通常通りに服用を続ける

【性行為がなかった人】

  • 休薬期間の最終日まで出血がなくても、次のシートはいつも通り服用を続ける

これらの「やることリスト」について、以下で詳しく解説します。

次のシートは予定通り服用しよう

妊娠していないにも関わらず、ピルを服用していても出血がないことはあります。これは、ピルを長期間(半年以上)服用していると、服用しているピルに含まれているホルモンの量が非常に少ないため、子宮の内膜が十分に厚くならず、休薬期間や偽薬(28錠タイプの4列目のホルモンが含まれていない錠剤)を服用する期間になっても出血が起きないのです。

出血がないことは、異常なことではありません。出血がないことで体調が悪くなるとか、体に悪影響があることもありません。ですから出血が起こらなかったとしても服用を中止する必要はないです。いつも通りに次のシートの服用は続けてください。

ただし、もし前回の出血以降に性行為をしている場合、また、特に途中で飲み忘れなどがあった場合などには、妊娠の可能性がないか必ずチェックする必要があります。

妊娠していないかチェックする方法

妊娠していないかどうかチェックするには、市販の妊娠検査薬で簡単に知ることができます。

妊娠検査薬は性行為から3週間後以降であれば正確に反応します。まずは前回の出血以降に性行為をした日付を確認し、その3週間後を目安に妊娠検査薬を使用するようにしてください。

もし頻繁に性行為をしていた場合ですが、その回数に合わせて何度も検査をする必要はありません。次の休薬期間に入るまでの間に、1週間おきぐらいの間隔で3回ほど検査をすれば良いでしょう。

ちなみに、妊娠初期にピルを服用していたとしても、胎児への悪影響はほとんどないと考えられています。ですから、仮に妊娠検査薬で陽性判定が出るまでピルを服用していたとしても心配はありません。

次の休薬期間がきたら、出血が来るか様子を見てください。もし妊娠の可能性がないにも関わらず、2回連続で休薬期間に出血がこないときはかかりつけの婦人科を受診して相談するようにしてください。

コンドームとピル

ピルの避妊効果について

2日以上の飲み忘れは要注意

ピルシートの途中でピルの飲み忘れがあり、その後の休薬期間(偽薬期間)に出血がないと、避妊効果が下がっていたのではないかと不安になるかもしれません。

ピル服用中に避妊効果が下がるケースですが、服用が数時間ずれただけや、飲み忘れが1日だけであれば、避妊効果が下がることはないと考えて良いでしょう。

ただし、2日以上の飲み忘れがあった場合は注意が必要です。もし2日以上服用を忘れたときは、次の消退出血があるまではコンドームなど他の避妊方法をとるか、性行為を避けてください。

より避妊効果を高める方法

ピルは、飲み忘れもなくちゃんと服用していれば99.7%の確率で避妊に成功します。ただし、飲み忘れなどがあると91%程度まで下がってしまいます。そのため、絶対に妊娠したくない方にはコンドームの併用をお勧めしています。

コンドームはちゃんと使用していれば98%の確率で避妊に成功します。ですから、ピルとコンドームの二つの避妊法をあわせることで、より確実な避妊に繋がります。

ちなみに、コンドームは避妊だけでなく性感染症予防の効果もあります。低用量ピルは性感染症を防ぐことはできないため、そのような点でも性行為をする際はコンドームの併用が望ましいです。

ピンクの置き時計

避妊効果を下げないように飲み忘れを防ぐ方法

毎日する習慣にあわせて服用する

ピルをよく飲み忘れてしまい避妊効果が下がってしまうことが心配な人は、飲み忘れないように工夫することが大切です。

飲み忘れを防ぐ方法は人によって様々ですが、多くの人は毎日する習慣にあわせて服用することで飲み忘れを防いでいます。例えば、毎朝8時頃に歯を磨くという習慣があれば「歯磨きが終わったら服用する」と決めて洗面台にピルを置いておく、などです。

お昼のランチタイムでもいいですし、夜のお風呂上がりでもいいのですが、「必ず毎日すること」にあわせてピルを服用すると決めておくと良いでしょう。

服用時間に通知してくれるアプリを使う

ピルの服用をサポートするアプリを使うのも一つの方法かと思います。例えば、産婦人科医監修の生理管理アプリ「ケアミー」には「ピル服用モード」があります。

飲み忘れ防止機能として、設定した時間にプッシュ通知が届き、アプリに服用記録をするまでスヌーズで通知が届きます。寝る前にはスマホを見る人も多いでしょうから、ケアミーで設定しておけば飲み忘れたまま翌日を迎えるということもなくなるかもしれません。

生理管理アプリケアミーのピルモードの画面

服用記録をした時刻もカレンダーに表示されるので、毎日決まった時間にちゃんと服用できていたかどうかもわかります。ケアミーはアプリ容量が軽く、会員登録なしで使いはじめられます。広告表示もなくシンプルで使いやすいので、ぜひ一度お試しください。

以上、この記事ではピル服用中に出血がないとき、どうすべきか解説しました。休薬期間(偽薬期間)に出血がなかったら、まずは次のシートはいつも通りに服用を続けてください。そして、妊娠の可能性が考えられる場合(性行為をしていた場合)には、必ず妊娠検査薬を使って検査をするようにしてくださいね。

参考文献

この記事の監修医師

産婦人科クリニック
              広尾レディース院長 宗田 聡

産婦人科クリニック
広尾レディース院長
宗田 聡

資格
医学博士
日本産科婦人科学会認定医・指導医
日本医師会認定産業医
経歴

1988年

筑波大学医学部卒業

1996年

筑波大学講師(臨床・研究・教育に従事)

1999年

Tufts大学(ボストン)遺伝医学特別研究員

2004年

水戸済生会総合病院産婦人科部長
茨城県周産期センター長(筑波大学産婦人科臨床准教授兼任)

2012年

広尾レディース開院

現在

広尾レディース院長
東京慈恵会医科大学講師(非常勤)
茨城県立医療大学客員教授

役職
日本周産期メンタルヘルス学会 評議員
日本産科婦人科遺伝診療学会 代議員
東京産科婦人科学会 代議員
東京産婦人科医会 代議員
所属
日本産科婦人科学会
日本周産期・新生児学会
国際出生前診断(ISPD)学会
米国臨床遺伝・ゲノム学会

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